2011年5月30日月曜日

溶けそう

マニラっ子だというのに寒さの長いピッツバーグにすっかり慣れてしまい
ピッツバーグの夏の暑さで溶けてしまいそう。

8月からまた常夏の島での生活が始まるというのにどうするのか・・・
でもハワイのほうが湿度は低いのかな。

でも夏のピッツバーグも、やっぱり冬とはまた表情が違ってきれいです。




Commencement

卒業式 "Commencement"
この単語には、「始まり」という言葉があります。

卒業は単なる締めくくりではなく、人生の新しいステージの始まりというわけです。
ピッツバーグ大学の卒業式はそのはなむけとして相応しい、賑やかで盛大な卒業式でした。





早いもので、もうすぐ1ヶ月経ちます。

3ヶ月先の新生活はどうなるのか。
楽しみだけど、この2年間が本当に充実していただけに不安もいっぱい。

2011年5月27日金曜日

はじめに

著者は、日本人でありながらフィリピンで生まれ育った、いわゆる帰国子女です。
高校・大学と日本で過ごしたものの、大学院からまた日本を飛び出し、アメリカでの大学院留学を始めました。
ピッツバーグで修士2年間を終え、現在ハワイでの博士課程を備え、引越し準備中です。
専攻は言語学で、特に第一言語習得、第二言語習得を研究しています。


渡米準備から修士を終えるまでの2年間、他所でブログをつけてきましたが
修士課程卒業と、新しい場所での博士課程への進学を期にブログも新しくしてみました。
ピッツバーグでの最後の数ヶ月の記録と、ハワイでの研究生活を綴っていこうと思います。

アメリカの大学院に留学したいという方のために、修士・博士と2回出願した経験を活かし、アメリカの大学院への出願についてもまとめてあります。目次はこちらです。

2011年5月26日木曜日

リンク集・文献集

大学院留学を目指す人のためのリンク集・文献集です。
私が出願・準備時に情報源、また心の支えにしたウェブサイトや著作の情報をおすそ分けします。
大変役に立つものばかりですので、是非是非参考にしてみてください!!

※随時追加していきます※

【お役立ちリンク集】

理系留学のススメ
出願準備から大学院での研究生活まで情報が充実しており、私も何度も読み返しました。分野は違いますが、一番お世話になったかもしれません。
留学してみよう!というやる気もくれるサイトです。是非訪れてみてください。

Shimpei The Biologist
こちらは実際の大学院生活についてよく分かります。中退の仕方まで載ってます。

「ただ」で行くアメリカの理系大学院
下記で著書も紹介してある京大の青谷先生のウェブサイトです。理系向けですが、情報満載です。読んでると元気になります(笑)

アメリカの大学院での PhD 取得について

アメリカ大学院(数学)への留学について


【大学院ランキングやプログラムが調べられるサイト】
(アメリカ中心ですが、イギリスなど他の国も含めているサイトもあります)

US News and World Reportのランキング(一番有名です)
AllAbout.comのリンク集
PhDs.org(分野別ランキングが見やすいです)
GraduateSchools.com


【オススメの本】


アメリカ大学院で成功を勝ち取る超★理系留学術/青谷 正妥
¥1,995 Amazon.co.jp
私はこの本、出願が終わってから出会い、もっと早くに読みたかった!と思いました。
しかし、自分の準備を見直すのに役立ちましたし、入学前に不安になったときなども何度も読みました。
情報は充実してますし、かなり分かりやすくまとまっており、すらすらと読める本です。
こちらも、留学してみよう!という勇気をくれます。


アメリカの大学院で成功する方法―留学準備から就職まで (中公新書)/吉原 真里
¥798 Amazon.co.jp
主に人文科学系の人対象に書かれた本ですが、留学準備の部分(大学院の選び方や自分の適性など)や就職活動の仕方(主に教授職を目指す人向け)などは他分野の人にも役に立つのではないでしょうか。私がこちらに来て自分で気づいたようなこと(勉強方法や授業の進行方法の違いなど)も書かれてありますので、前もってこちらの大学院の様子を知りたい人には有用です。どちらかというとシビアな内容もあるので人によっては留学を躊躇ってしまうかも。でも知っておいて損はない現実が書かれています。


アゴス・ジャパン改装版 大学院留学GREテスト学習法と解法テクニック/アゴスジャパン
¥3,990
私が使った参考書です(私が使ったのは古い版ですが)。本全体で模試1回分程度ですが、ノウハウなども載っていて非常にためになりました。試験場までの電車の中でライティングのコツを頭に叩き込んだのを覚えています。また、数学用語集は大変有用です。アメリカ国内の受験者の学校・プログラム別平均点の一覧も載ってます。Verbalの単語は全然足りないですし、Writingもきちんと練習したい人はこれに加えて問題集が必要だと思いますが、GRE全体の雰囲気を掴むには最適な本だと思います。

進学先の決定

アメリカでは、進学の返事は大体4月15日が締め切りです。waiting listに載った場合は、もう少し後まで待ってもらえるのかもしれません。

私は、修士課程の出願時には合計3校、博士のときは合計5校合格しました。この中から1校に決めた理由は、大きく行って3つです。以下は修士課程を決めたときのことを主に記していますが、博士のときもほぼ同じような理由で学校を選びました。


1つ目は、financial aidの内容です。

簡単にいいますと、今いる学校は先生がかけあってくれて、奨学金の給付内容が変更になり、そのおかげで私は、国内からの奨学金と学校からの奨学金を両方頂けることになったのです。渡航費に困っていたところだったので、大変助かりました。

もう1校、奨学金付で合格していたのですが、内容の変更は不可とのことでした。そもそも、かなり贅沢なお願いだったので、当然かと思います。しかし、この時点で今の学校への進学がほぼ決まりました。

残りの1校は、最初はfundingなしで期待していなかったところ、あとからTAのオファーが来ました!しかし、その時点でお断りしてしまいました。
やはりTAと奨学金だと、奨学金の方が勉強に集中できて魅力的だからです。



2つ目は、プログラムの魅力(内容、大きさ、良し悪し、卒業生の進路等)。

お分かりの通り、3校中2校は、アジア言語学科。1校だけが言語学科でした。アジア言語学科が悪いというわけでは決してありませんが、自分の希望として、もっと広く言語学一般を学んでみたいということがありました。
とはいえ、学校自体はアジア言語学科で合格している2校の方が格上だったのでかなり迷いました。。今いる学校も悪くないのですが、世界ランキングでも国内ランキングでもかなり差がある相手だったのです。
しかし、プログラムで見ると、今の学校の言語学科は結構いいところだったんです。分野別ランキングで上位だし、卒業生の就職率もよい。これは魅力的でした。

また、プログラムの大きさも考慮に入れていいかもしれません。例えば私の場合は、小さめのプログラムの先生が、「研究者を目指すのなら、博士で別の学校を受けるか、最初から大きい学校に行った方があなたのためになる」とアドバイスを下さいました(それなのに合格させて頂けたんですが…)。小さいプログラムだと、自分の興味に関連したことを研究している人も少ないかもしれませんよね。
ただ、学校によっては他のプログラムとの提携が強い学校もあります。研究内容によっては、他学科の授業を受けたり、他学科の先生に研究を見てもらうことによって、プログラムの規模のフォローは可能だと思います。



3つ目は、先生との出会いです。

最後まで迷った2校は、両方とも、連絡をとった先生がとてもいい方々で、それも迷っていた原因でした。どちらの先生もかなり協力的で、出願のときからいろいろなことを教えて下さり、力になって下さっていました。

今の指導教員の先生とは、幸運なことに、実際にお会いしてお話する機会があって(面接を兼ねて)、やはりどんな方か分かっていて安心できたというのがあります。あとは、前述したように奨学金のことを学校にかけあって下さったのも、とても大きかったです。

でも、もう一方の先生もかなり私のことを気に入って下さっていたので(というのもおこがましいですが)、本当に辛い決断でした。奨学金つきの入学許可が下りたのは、きっと先生が推してくれたおかげだと思っています。

何年間かお世話になる先生ですので、やはり上手くやっていける人かどうかというのは重要かと思います。私の場合は、どちらの先生とも本当に一緒に研究をしたかったんですけどね。




以上、私が選んだ理由は大きく言って以上の3つでしたが、どうしても甲乙つけがたい場合、他に考えうる要因としては、


●日本人の多さ。
英語力を考える場合。日本人が多いと、絶対に英語が伸びない、ということはありませんが、少ないと全部自力ですので、なんだかんだ鍛えられると思います。
ただし!!一概に日本人がいなければいいとも言えません。というのは、日本食が恋しかったり、日本の活字が恋しくてストレスが溜まるような人もいるみたいなので。
私はといえば、無頓着なので、基本的には日本人が少ない場所に行こうと思っていました。実際に来てみて、結構日本人がいるのに拍子抜けしましたが、それでも、もう少し安いアジアの食料品が売ってるお店が多い地域だったら便利なのになー、と思うことは時々あります(特にお米)。
でも、行きにくくて行ったことがないだけで、市内には一応日本食料品店もアジア食料品店もあって、その気になればそういうものはある程度手に入るような場所なので、そんなに不便でもないかと思います。なんだかんだNYCやシカゴなどの大都会も周りにありますし。
あとは、いるところには日本人もいるみたいなので、万が一何かあっても何とかなるかも(というか、先生も日本人の方ですが…)、という意味では安心ですね。


●周りの治安。
住む以上は、治安は気になりますよね。都市部にいくと、かなり危ないところもあります。日本はかなり平和なところですので、基本的に自分が平和ボケしているという認識をしっかり持ちましょう。
私が今いるところはアメリカでも治安のよさが上位な場所なので、シカゴなんかに行くと、普段どんなに平和な生活をしているかを思い知らされます。それでも気をつけないといけないですが。


●気候や自然災害。
季節性うつ(seasonal depression)というのがあるぐらいなので、実はあまり甘く見てはいけないようです。北部に来ると、とにかく冬が長いです。ただでさえ日照時間が短い上に空も曇りがちで、人によってはすごく気分が落ち込むと思います。冬服は高いし肩も凝ります(笑)
反対に、いつも暖かくて、青い空が見られる地域もありますし、さらにはめちゃくちゃ暑くなる地域もあるわけですね。
あと、自然災害の種類も日本とは違いますので、決定要因にはならずとも、調べてみておくと来てから便利かと思います。
ちなみに私の場合は、修士のときは合格したのが全部北の方の学校だったので、寒さが苦手でも南に行く余地はありませんでした(笑)ただ、雷雨や積雪は別として、自然災害が殆どなくて、台風や地震のある日本からは考えもつかないほど平和な地域でした。


●地域性。
例えば、西海岸と東海岸では文化が多少違います。また南部は独特の文化があります。どの文化が自分に合うか?というのも、本当に甲乙つけがたいときは、考慮に入れてみてもいいかもしれません。
特に、行ったことがある地域だと、やっぱり安心しますよね。私は西海岸には行ったことがあるので、そういう意味では西海岸の学校は魅力的でした。まぁ大したことじゃないし、こだわるのもねぇー、と思って、東海岸にしましたが(笑)。


参考になると幸いです。

結果発表

さて、出願書類を出し終えたら、あとは結果発表を待つのみ。
結果は、Waiting Listにでも乗らない限り、書類の締め切りから1ヶ月半から2ヶ月ぐらいで届きます。
例えば私の出願したプログラムは大体12月中旬~1月中旬が出願の締め切りでしたが、
結果は2月中旬から3月中旬に届きました。

面接があった場合は、面接後数週間以内で結果が来るという計算でいいと思います。
(中には面接後数時間で合格をくれたところも…!!)

合格発表は、大体、以下のようなプロセスでおこなわれます。

まず、admission commmiteeが合格を出すと決定した時点で、教員の誰か(連絡をとっていた教授や、合格審査を取りまとめている教授)が、「合格しましたよ」というメールをくれることが多いです。実はこれは、非公式の発表です。
というのも、この時点で、プログラムは「この人を入学者として推薦(recommend)します」という旨をさらに上の組織に伝えなければならないからです。
例えばDepartmentの上の組織はSchoolであり、最終的に入学許可(Admission)を出すにはDeanの承認が必要なのです(ほぼ形式的なものではありますが)。このことはメールに明記してあるときもあります。

Deanの許可が得られると、正式にOffer of Admissionをもらうことになります。
メールだったり、紙面だったり、両方もらえたり。
不合格通知も大体この時点で正式な紙面やメールを通じておこなわれます。

Offer of Admissionはあくまでもオファーなので、それを受け取る(accept)か受け取らないかは志願者の自由なわけです。
最終的な入学の意志は、学校の指示に従い、締め切りまでに紙面(大抵サインするフォームがあります)かメールで返事をして伝えます。

入学を決定しなければならない時期は、遅いadmissionをもらった人でない限り(Waiting Listに載っていた人などが)、アメリカ全土統一で4月15日のはずです。

人気のあるプログラムなどでは、よく、4月15日よりも早い締め切り(preferred deadline)を指定してくる場合があります。
これはWaiting Listで空きを待っている人がいるからであり、早めに返答をもらったほうが助かるということですね。
これは、実は、あなたにも、ほかのプログラムにも(返事を早めにもらって助かるのはどの学校も同じ)フェアではないことだと覚えておきましょう。
勿論相手の希望する締め切りまでに返事してあげると相手も助かるとは思うのですが、
他のプログラムからの返事を待っていたり、どうしてもその締め切りまでに決心がつかない場合も出てくると思います。
その場合は、正直に相手に事情を話して、締め切りまでに返事をできない旨を理解してもらいましょう。
本来ならば相手は4月15日まで待たなければいけないはずで、志願者側には4月15日まで待ってもらう権利があるので、大丈夫なはずです。
万が一、万が一!!相手がそれでも返事を強要してくるようであれば・・・仕方ないので、その時点でオファーを受けてまで行きたいところかどうか、よく考えるしかないんですけどね。


遅いadmissionをもらった場合については、私は経験したことがないのでコメントできず申し訳ないです。

面接

学校によっては書類審査のあと、面接(電話・Skype含み)を課してくるところもあります。
私の場合は、修士のときはどこの学校も面接なしで合格不合格が出ましたが(1校のみ先生一人とインフォーマルな面談をしました)、
博士のときは出願した7プログラム中、4つのプログラムで面接がありました。
うち1つは面接まで辿り着かず…。でしたので、結果的に3つのプログラムの面接試験を受けました。
遠方の人も、電話やSkypeで面接をしてくれるので大丈夫です。私の場合も、どれも電話かSkypeの面接でした。

実際に面接を受けてみてわかったことは、面接というのは合格を大きく左右するものというより、志願者のことをよく知るためのものなのだということです。
例えば、学問面での審査は勿論ですが、人格だとか、留学生の場合は英会話力の確認など。
お恥ずかしながら、私は自分の受け答えに満足できる面接はできなかったのですが、それにも関わらず、驚くことに面接を受けた3校全部から合格をいただきました。
(しどろもどろだったり、英語がうまく出てこなかったり、ウェブカムの接続がうまくいかなくてあちらに私の画像が見えなかったり…)
もちろん面接の内容で振り落とされることはあるはずですし、面接まで辿り着けばほぼ通過、ということは絶対ないので、きちんと受け答えをしなければならないのは当然です。
しかし、1次を抜けたということは、あちらが自分に興味を持ってくれている、もっと知りたいと思ってくれているということ。
自信を持ち、リラックスして面接を受けることが大事ではないかと思います。

ただ、面接の比重や意味合いはそれぞれのプログラムによっても違うと思います。
私の場合、研究内容や授業内容に突っ込んで聞かれたかなりシビアな面接をするところもあれば、
相手が先生ひとりだけでかなりカジュアル、口頭試問で聞かれるというより、入学したらどんな共同研究をしようかというディスカッションがメインで、既に相手が合格を出すことを念頭においているような面接のところもありました。


面接で聞かれることとしては、
  • 修士論文の要約
  • 自分がしたい研究内容の説明
  • なぜこのプログラムに来たいのか
  • どのような授業を受けたことがあって、どのような基礎知識を持っているか
が主だったと思います。 基本的に、自分の出した志望文の内容を把握しておけば問題はありません。
 あとは、「自己紹介(自己アピール)してください」という質問があったり、
「その研究内容だと○○という難点があるがそれはどうするつもりか」 というような突っ込んだ内容もありました。

それから、最後にほぼ必ず「こちらへの質問はありますか?」と聞かれます。
つまり、面接は相手がこちらのことを探ることばかりが目的ではなく、 こちらが相手のプログラムのことをよりよく知る機会でもあるのです。
何かひとつは質問を用意しておくといいと思います。
私は1校目で不意をつかれて慌てて捻り出し、2校目で「また来た!」とまた慌てて捻り出し、3校目にしてやっと学んで事前に質問を準備しておく、という始末でした(笑)

留学生にとっては特に面接というのは恐怖以外の何者でもないかもしれません。
しかし、出願前に見学にいったことのある人は別として、
面接は(セッティングは緊張するかもしれませんが)相手のプログラムの教員と直接お話をする良い機会であることも覚えておくと、
受身にはならず、自分からも積極的に参加する姿勢を見せられるような面接になると思います。

なお、電話・Skype面接を受けるときは、
  • 志望文
  • 履歴書
  • プログラムの教員一覧(頭に入ってるとさらにいいと思いますが)
を手元に置いておくといざというときに役立つと思います。

推薦状の依頼方法

日本とアメリカの推薦状文化

推薦状はLetter of Recommendationという場合がほとんどです。

日本では推薦状というと、形式的なもので、先生が書くとしても当たり障りのない内容であり、
さらには学生が書いた文章に先生が印を押すだけ、という場合も多いと思います。

しかし、大学院に留学する場合の推薦状は、出願書類の中でも特に大切なもののひとつです。

日本の大学の先生に推薦状を依頼する場合は、相手にも推薦状の重要性を理解してもらうことが大事です。
私も、先生自身の言葉で書いてもらえるよう、必死で説得してお願いした覚えがあります。

しかし、そうやって先生に苦労して書いてもらっても、出願先のほうが日本の大学からの推薦をどう受け止めればいいか決めかねる場合があるそうです。
アメリカ式の推薦文なら言葉遣いや文脈で「この推薦者はこの学生を非常に評価している」ことや「(推薦状は書いているものの)あまり評価していない」わかるそうなのですが、日本式の推薦状だとどう解釈していいかあちらも悩むとのこと。

ですから、できれば一通だけでもアメリカやカナダでPhDをとった人からの推薦状があると相手も総合的判断がしやすいと思います。
ゲストレクチャーなどのためにいらっしゃった海外の先生をつかまえて自分を覚えてもらっておくというのもいい戦略ですし、
日本人の先生でもアメリカの大学院を卒業している方がいればお願いしてみると大分違うとよいと思います。
私の場合は、修士出願のときは、日本の大学の先生に2人に加え、アメリカで語学研修でお世話になった先生に推薦書を依頼しました。博士出願のときは、アメリカの大学院の学科の先生3人にお願いしました。


依頼方法

相手がなかなか捕まらない場合はメールでもいたし方ないかもしれませんが、なるべく直接会ってお願いしましょう。
推薦者自身の言葉で推薦状を書いてもらう以上、推薦者には、自分の基本情報を伝えておくことが大切です。

私は最初はメールで許可をとりましたが、以下のことをファイルにまとめて実際に会ってお渡ししました。

自分の氏名と所属
推薦者との関係(授業でお世話になった先生の場合は、授業名)
出願先プログラム一覧と、締め切り
履歴書(念のため)
学歴(卒業校、学位、GPA)
志望書の中身の要約(研究内容、志望理由、指導教員の希望、卒業後の進路等)
推薦フォームのコピー(出願者のサイン欄がある場合には、必ずサイン)
郵送提出のプログラムがある場合は、宛て先を書いた封筒と切手(切手は学校の事務から出る可能性があるので学生の側で準備する必要がない場合もあります。依頼する先生に聞いてみてもいいでしょう)

透明な表紙のファイルを使い、(1)~(3)は以下の写真のように1ページ目にまとめ、特に締め切りが一目で見てわかるようにしました。


この方法は推薦者の方々に喜ばれました。


推薦フォーム
推薦フォームには、オンラインと郵送の2タイプがあります。
オンラインの場合は、推薦者の基本情報は出願する学生が入力し、推薦者のメールアドレスを登録すると、推薦者にメールで通知がいきます。

郵送の場合、ワードファイルやpdfファイルなどがあれば、忘れず先生にメールで送信すること。手書きで入力するのは大変なので、大抵の先生は直接パソコンで書き込みたいはずです。
その場合も、推薦フォームには知っている情報をなるべく記入し、自分のサインをした上で、全て印刷して先生に渡しておくと、やり取りがスムーズになって良いでしょう。

あとをどうするかは先生の自由です。ワードファイルやpdfファイルのフォームに直接記入して印刷する先生もいれば、レターヘッドを使って別紙に必要事項を全てまとめ、フォームに添付する先生もいます。


「推薦状を見る権利」

出願者には推薦状の内容を見る権利があります。
その権利をwaive (放棄)するかしないかは出願者の自由です。
大抵の人は、推薦者が自由に自分の意見を書けるよう、その権利を放棄すると思います。
稀に内容を見たいという人もいますが、内容を見せることで推薦状の内容が影響を受ける場合もあるそうですので、注意をしましょう。


リマインダを必ず送る

締め切りの2週間前、1週間前などに、リマインダメールを必ず送りましょう。
「催促して悪いな」と罪悪感を感じることはありません。大学で教える以上、推薦状を書くのも先生の立派な仕事なのです。
むしろ、リマインダがほしいという先生が多いです。推薦者の先生は、授業を教え、アドミニ関連の仕事もあり、その中で推薦状を書いているわけです。ひとりの学生につき、締め切りの違う複数の学校に推薦状を送らなければならない上、ほかにもたくさんの人の推薦状を書いている場合もあります。
私は、自分自身の出願でさえ締め切りを間違えないようにするのが大変でした。それを他人のためにしている推薦者の先生方がどれぐらい大変か、それを考えたらリマインダの大切さがわかるかと思います。


断られた場合

推薦状を依頼された相手には断る権利もあることを必ず覚えておきましょう。
特にアメリカで推薦状をお願いして断られた場合は、「自分には推薦できない」と判断してのことです。
依頼した相手が単に忙しいという場合もあるかもしれませんが、推薦状を書けるほどよく知らないと思われてるのかもしれませんし、あるいは最悪の場合あまり評価されていない可能性もあります。
その場合は、無理に推薦状をお願いするのは、推薦者だけでなく依頼した学生も損することになりかねません。きちんと出願者を評価したよい推薦状が出来上がるとは限らないからです。
断られた場合は、無理強いをせず、ほかの推薦者を探す柔軟さも大事です。

志望文の書き方とアピール方法

志望文はStatement of Purpose, Personal Statement, Statement of Objectiveなどと呼ばれます。Personal StatementとResearch Statementが別々な学校も稀にあります。

この志望文に書かなければいけないことは

1)どのプログラムに提出する志望文であるか(念のため明記)
2)教育に関するバックグラウンド(学歴、専門、卒論の内容、学会や学校内外での研究経験)
3)大学院で取り組みたい研究内容、またその理由(具体的だとプラスですが、融通が利かないと思われないようほどほどに)。
4)なぜその大学・プログラムへの進学を希望するか(何が魅力的だったか、何が自分に合うと思ったか)
5)将来への展望(卒業後の進路など)
6)読んでくれたadmission committeeへのお礼

順番は流れがよいように調節します。たとえば、私が博士進学の際に書いた志望文のテンプレートは、
(1)→(5)→(3)→(4)→(2)→(4)→(6)
というような形でした。

前章に書いたとおり、教員と連絡をとることは大切です。(3)か(4)あたりで連絡をとった教員(指導教員になってほしい人)の名前にさりげなく言及しましょう。

自分の印象に残った論文の中の一文などをかっこよく引用できればさらに◎


そして、ある程度書きあがったらできればネイティブチェックをしてもらってください。
ネイティブだからといって大学院出願レベルのエッセーが書けるとは限りませんが、
少なくとも文法ミスはゼロに近づけられます。
もし経験者の人と知り合いであれば見てもらうといいと思います。
大抵の人は何度も推敲することになると思います。


志望文は自分の経歴や強みをアピールできる最高のチャンスです。
見栄を張ったり誇張してしまうのはいけませんが、謙遜しすぎるのもいけません。
できるだけ客観的に書けるように心掛けながら、プラスになると思った自分の能力や経験には逃さず言及しましょう。

志望文に加えて自分のアピールをする方法としては、研究のサンプルを添付することが考えられます。
日本から出願する人はなかなか英語の論文などないと思いますが、もし要約のみでも英語のものを送れたらプラスになると思います。
学校によっては必須ではなく、「出しても出さなくてもOK」となっていますが、その場合も出しておいたほうがいいです。
「分野が違う」「研究内容が合わない」ということは気にし過ぎないこと。
相手の最大の目的は出願者の分析能力、論理的思考能力、論文の執筆能力などを確認することだからです。

出願に必要なもの

出願に必要なものの一覧です。

学校によって多少の違いがあるので、もちろん学校ごとの必要書類一覧を必ずチェックしなければいけませんが、大体の学校は以下のものを要求してきます。
項目によってはリンクをクリックするとさらに詳しく書いた記事に飛べます。

GRE General
自然科学系や一部人文科学系はGRE Subjectも要求されるときがあります。
プログラムによっては最低スコアを設定しているところもあるようですが、私は見たことありません。

TOEFL
留学生は大抵必要です。
セクションごと、あるいは合計での最低スコアを設定しているところが多数です。
特にTA-shipがオプションに入っているところはスピーキングが22~25点ぐらいは必要になるところが多いですが、学校によってはESLの授業をとることで代えてくれるところもあります。
人文科学系だと80後半~100程度は必要なところが多いみたいですが、数点の違いであれば交渉の余地があるようです。

出願フォーム
名前、生年月日、住所、学歴、推薦者一覧など、必要な情報を書き込む書類です。

志望理由書
Statement of Purpose, Statement of Object, Personal Statementなどと呼ばれます。
自分のこれまでの背景や業績、志望理由等を書きます。自分を売り込むチャンスです。

推薦状
Letters of Recommendationと呼ばれます。大抵は3通必要です。
研究志向が強いプログラムだとアカデミックなレター(大学の指導教員など)3通でOKですが、
Ed.D.などの場合はプロフェッショナルなレター(職場の上司など)からの推薦状も要求されることがあります。

論文サンプル
特にPhDの場合は要求されます。要求されない場合も参考に送っておくと自己アピールになると思います。
卒業論文・修士論文や学会に提出した論文程度のレベルの内容のものがよいでしょう。
アメリカの大学院に通っていた方はterm paperでもよいと思います。
私は修士出願時は卒論の要旨を英文で、博士出願時は一番出来がよかったterm paperを出しました。

そのほか
学校によっては履歴書、カバーレターなどを提出する必要があるところもあります。
稀に出願の時点で銀行残高証明書も要求されることがありますが、奨学金を狙ってる場合は残高のあるなしはあまり気にしなくていいのではないかと(個人的には)思います。


オンライン提出と郵送提出について
オンラインで全てできるところは大変助かりますが、もちろんそういうところばかりじゃありません。私のこれまでの経験上、大体以下のパターンがあります。特に日本から郵送する場合は締め切りとの時間の兼ね合いに気をつけましょう。
- 出願フォーム、志望理由書、推薦文、サンプル論文、履歴書等、全てオンラインでアップロードできる学校
- 出願フォームのみオンラインで学校事務へ提出、それ以外は各プログラムへの書類郵送
- 全て郵送

自分を売り込め!

言語学に限らず、研究志向の強いプログラムの大学院生が口を揃えていうこと。
それは出願前に必ずそのプログラムにいる教員と連絡をとること。
私の場合は出願前にウェブサイトや論文などを元にアドバイザのめぼしをつけ、各プログラム最低1人はメールを送りました。

メールの内容は、簡単な自己紹介と、そのプログラムに出願したい旨を述べ、自分の興味のある研究分野を説明し、「入学したら研究を指導してもらえますか」と質問する。


利点として、まずは、そのプログラムが自分に適しているかがわかります。
是非どうぞ、と言ってもらえる場合もありますし、少し研究内容が合わないと言われる場合もあります。
親切な先生の場合は、「その研究なら○○学科の○○先生がいいよ」、人によっては「○○大学がいいよ」という情報をくれます。


勿論その程度のリサーチは自分でできているという人でも、やはりこういうメールは大事です。
アプリケーションが審査員の手に渡ったときに、どこの誰のものだかわからないアプリケーションと、教員(教授・准教授レベルの人は大抵審査に関わっています)が知っている人物であるかどうかは大きく差をつけるからです。

また、自分にとっても、プログラムの雰囲気や先生との相性が分かるいい機会になります。学校訪問や面接のハードルが高い留学生にとっては唯一の機会とも言えます。

実際、私の経験上、この出願前のメールに対する相手からの反応と出願結果の間には大きな相関関係があるように感じます。

相手から返って来たメールの返事がかなり乗り気で、自分を勝ってくれているという印象を受ければ、かなり分は良いと思います。
その後もメールのやり取りが続き、さらに質問をもらったり、入学後の関する手はずまで気にして下さった場合は、さらに良い傾向だと言えます。合格審査中も入学後も、その先生は強い味方になってくれると思います。

「いいですよ、頑張って下さい」程度の簡潔な返事が返ってきた場合は、五分五分です。相手の性格の違いもあるので、単にあまり深入りをしないだけかもしれません。アプリケーションの中身を見るまではノーコメントという人もいますから。あるいはイマイチだと思われたのかもしれません・・・でもその場合も名誉挽回は可能です。

返事が全く来なかった場合は、かなり厳しいかも。勿論、先生が忙しいだけというのもありますが・・・。


ということなので、志望校の下調べをする際には、是非教員ひとりひとりのページを覗き、一緒に研究をしてみたい人がいれば個人的に連絡をとって「いい人材だ」と思ってもらえることが大事だと思います。

2011年5月25日水曜日

Financial Aidについて

大学院によっては、「博士課程の学生は全員財政援助を支給」としているところもありますが、勿論そういうところばかりではありません。
支給がある人にもない人にも合格を出す大学院はたくさんあります。

自分で仕事して貯めた貯金から出すとか、親に出してもらうとかという選択肢もありますが、
私は、アメリカの大学院の「合格」は、Financial Aidがついてこその「合格」だと思っています。
(これは、研究職を目指す場合は特にそうですが、一般就職を目的にした修士号取得などの場合は、必ずしもそうではありません。)

Financial Aidがもらえるという事実は、単に「学費を払わないで済む」というだけではなく、経歴上重要です。
大学院に出願する際、多くの大学院では出願フォームの一貫として、応募したい奨学金の一覧にチェックをつけて一緒に送信することができ、大変便利です。学科や学部からの支給だけではなく、いろいろな選択肢があります。予備の書類が必要な場合はありますが、条件に当てはまる場合は応募してみると良いでしょう。大抵は給与です。
奨学金の選考に漏れた場合も、TAやRAは、仕事の経験として経歴上はプラス要素です。

社会人経験があるなどして自費で通う余裕のある人の場合、
とてもいい大学に自費で通うのと、少しランクが落ちても学費・生活費支給で通うのとどっちがいいか、
周りの人にも相談して注意深く決めることが大事です。
(ちなみに私は、「奨学金がもらえなかったら留学しない」という決意のもとに準備をしてました。)


勿論、せっかく「日本からの留学生」なので、「日本」国内からの奨学金も利用しない手はありません。ある意味アメリカの学生より選択肢が広いのですから。
可能性を広げるという以外にも、やはりこれも履歴書の上では輝くはずです♪

一覧については、ICC国際交流委員会や、海外進学センターのページにまとまっていますので、参考にしてください。

これらの奨学金は、「大学院に在籍していること」が条件になっているもの、支給年数の上限、サポートの範囲(授業料のみ、生活費のみ、授業料+生活費のみ)、併給の可否(TA・RAや授業料免除 tuition waiverと同時に受けられるか)、などなど、それぞれ要件がバラバラなので、出願の際は気をつけて下さい。

特に、日本学生支援気候の海外留学奨学金(貸与)は、予約採用となっているので、出願時期に注意しましょう。

志望校の調べ方・選び方

さて、留学するとは決めたものの、

どの学校がいいのだろう?

というかそもそもどうやって調べればいいんだろう?(〃゚д゚;

と、途方に暮れてしまう人もいるかと思います。


たとえば日本の大学受験だったら、模試などを通じて、自分の学力相応のところを受けますよね。

大学院受験はまた違うとは言え、国内ですから、
大体どこの学校がいいとか、どんなところにあるのか、とかは想像がつきやすいと思います。


しかし、学校数が多く、いい学校も私たちが知っている以上に多いのがアメリカです。
(きっとアメリカの人なら私たちよりも感覚がわかるんでしょうけど…)

いわゆる名門校で、どの分野でも優れているところもありますが、

あまり日本では名が知られてなくても優秀な学校もあれば、

特定の分野でよい業績をおさめている学校もあります。



さらに、研究目的でいく人の場合は、学校で選ぶだけではなく
自分の興味のある研究分野の教授、師事したい教授がいる学校を見てみるという方法もあります。

学校で選ぶにせよ、最終的には研究内容が合う研究者がいるかどうかのチェックは大事だと思います。

最終的に自分を売り込む際に、興味を持ってくれそうな先生がいるといないとでは大分違いますから。

特に私の場合は、興味のある研究が様々な角度・分野から研究され得るものだったので、
そういう研究をしてる先生がいるかどうかは非常に重要でした。

自分の専門分野がきちんと固定・確立されている人であっても有益な情報になると思います。


ただ、教授に関する情報だけを頼りにしますと、先生が学校を異動してしまったときに悲しいことに(;´Д`)

なので、やはり偏らずに総合的な判断をするのが良いでしょう。



私が学校を調べた方法は、以下の通りです。


(1) 学校から選ぶ

  • 有名校やランキングの上位校の該当分野を調べる
  • 分野別ランキングを参考にして上位校を選ぶ
  • 大学の先生に紹介してもらう

ランキングについては、こちらのリンク集を参考にしてください。


(2) 指導教員から選ぶ

  • 論文・本の筆者やその引用文献の筆者を辿る
  • 学会の情報をチェックし、発表者を調べる
  • 大学の先生に紹介してもらう




その上で、自分が admission requirement を満たしているかどうか
(学部卒でPhDを目指したい人は、特に学位に関する条件に気をつけましょう)

お金が気になる人なら financial aid がしっかりした学校・プログラムかどうかをチェックして
(これらの条件は学校やプログラムのよさとほぼ相関関係という印象もありますが)

志望校を絞っていくといいと思います。




ちなみに、出願校数ですが、アメリカの友人に聞くと、大体3~4校、多くても10校以下、という印象でした。

日本の学生の相場はわかりませんが、情報も少ないし、様子がわからないし、

チャンスを広げるという意味で留学生の出願校が多いのは特に気にすることではないと思います。


ちなみに私は7校出願しました。

厚めのクリアポケットファイルを用意して、学校ごとに募集要項や応募書類を分類すると便利です。

締切日も各校によって違うので、一覧表にまとめるなど忘れない工夫が必要です。

GRE

大学院に出願するにあたって、TOEFL以外にもうひとつ大事なテストがあります。

それが GRE です。

GREとは、Graduate Record Exam の略。

アメリカ(ときどきカナダも)の大学院に進学するにはこれを受けなければなりません。

強いて日本風に言えば、センター試験の大学院生入試バージョンです。

法科大学院に入るための適性検査とも性質が似ているかもしれません。


ちなみに、これの大学入試バージョン(つまり日本のセンター試験に相当するもの)がSATやACTですね。

名前は失念しましたが、ヨーロッパではまた独自に同じような試験をおこなっているはずです。




GRE には、GRE General Test と GRE Subject Test があります。

General は全員が受ける共通試験、Subject は専門知識を問う試験です。


General は、Verbal, Quantitative, Analytical Writing の3セクションに別れています。

Verbal は語彙、Quantitative は数学、Analytical Writing は小論文です。


Subject には、数学、物理学、生物学、心理学、化学などなどがあります。

Subject の受験が必要ない学部学科もありますが、理系などは必要なところが多いようです。

志望校の募集要項をしっかり確認してください。



GREは、TOEFLやTOEICと同じETCという会社が作っていて、日本でも受けられます。

GRE General の方は、全員一斉に同じ日に受けるセンター試験とは違って、

テストセンターでほぼ毎日おこなわれていて、自分が都合のいい日に予約して受けられます。

(ただし、1ヶ月に1回、1年に5回の上限があります)。

Subject の方は、General よりも受験機会がぐんと減るので、注意しましょう。




私は Subject は受験しなかったので、ここから先は General についての説明になるのですが、

このGRE、何がきついかと言うと、やっぱり本場のアメリカの学生と同じ土俵だということ。

留学生のみが受けるTOEFLとは違って、難易度も格段に難しくなります。

というか、比べものになりません。


まず、Verbal の単語が、見たことないような単語がいっぱいなんです。

アメリカの友人も苦戦していたぐらいで、私は最初「これ本当に英語?」って思いました(笑)

こればかりは TOEFL と違って勉強したのですが、そんなふうに知らない単語が果てしなくあるため、

数ヶ月の勉強ではなかなか点数アップには繋がりませんでした。もっと前から準備すればよかったんですけどね。

800点満点中、アメリカの学生で相場は自然科学系で400点ぐらい、

人文科学系だともう少し高い点数が要求されて、500~600点だそうです。

この点数に達するには、頻出単語を4000語は覚えないと駄目だとか…気が遠くなります。

ちなみに私は修士出願の際はお恥ずかしながら300点台でした。PhDに入れなかったのはこの点数の影響もあるかと思います。


日本人にとって有利なのは、Quantitative です。

日本の学校数学の水準が高いのはご存知ですか?中学校レベル、せいぜい高校受験レベルの問題です。

勿論、問題が英語で出されているのは難点ですが、数学用語の英語さえチェックしていけば問題ありません。

特に、理系出身の人なら、朝飯前の難易度だと思います。

800点満点ですが、早とちりやケアレスミスをしないよう注意して解けば、満点はとれると思います。

日本人でQuantitative で満点をとってる人は結構多いようです。私も2回とも満点でした。



Analytical Writing は、TOEFLのWritingの難しいものと考えて下さい。論理的思考が試されます。

出題自体は、Verbal に比べるとまだ人道的でしたが、最低基準は厳しいと思います。

こちらは800点満点ではなく、6.0点満点で、0.5点刻みで採点されます。

とにかく TOEFL と同じ要領でやってみましたが、TOEFLでは28点とれたのに、

こちらでは半分しかとれませんでした。

ネイティブ対象のテストなので当たり前と言えば当たり前ですが、難しさが伝わるでしょうか。

昔は Analytical という名前で論理パズルが出されていたようで、ぶっちゃけ私はそっちのほうが有り難かったです。。
古い問題集の中にはAnalytical Writing の問題を収録してないのもありますので、気をつけてください。




こんなふうに頭を痛ませる存在であるGREですが、留学生に関しては、扱い方は学校それぞれです。

留学生でもGREの点数をしっかり考慮する

という学校もあれば

留学生の場合はTOEFLの点数を重視する、GREはあまり気にしない
(まあ、つまり、TOEFLはしっかり点数をとらないといけないということですが)

という学校もあります。嬉しいことに。

特にVerbalの点数は、留学生にとって難しいというのはある程度分かってるみたいです。

また、GRE Subject が必要な分野では、Subject の点数のほうがずっと重要だそうです。


さらに、出願書類を総合的に判断されるので、GREが悪いからと言って駄目とは限りません。

志望文や推薦文で挽回することも充分に可能です。

学校によっては出願の際、「GREはあなたの本当の能力を反映していると思いますか」という記入欄があるところもあるそうです。

ただ、競争率が高いところなどはGREの点を足切りに使うこともあるようなので、点数が高いに越したことはないのは正直のところ。


もちろん、充分に通用するような点数をとれるよう勉強することも大事ですが、

志望校が決まったら、留学生のGREの点数をどの程度重視するのか、学校側に一度聞いてみてもいいと思います(ウェブサイト等に既に書いてあるところもありますが)。

また、一般的な対策としては、Verbalの点数の低さに気をとられすぎず、Analytical Writingのトレーニングに重点を置いたほうがいいのかな、と私は思いました。



日本はまだまだGREの参考書が少ないです。

英語ではいっぱい出ていますが、やっぱりいくら大学院で英語が必要になるとは言え、
効率が問われるテスト勉強で、自分の母語以外の言語を使って勉強をするというのは大変ですよね。
単語リストの和訳からしていかないといけないという…(私の場合は日本語で覚えた方がずっと頭に入りやすかったです)

どうにか状況が改善しないものかな~と思います。

私が使った参考書についてはこちらで紹介しています。

Quantitativeについては、英語の数学用語だけ覚えて、高校受験程度の問題集で基礎をしっかり抑えれば問題ないと思います。

TOEFL

大学であろうと大学院であろうと交換留学であろうと、

留学をする人であれば多くの人が受けなくてはならない TOEFL。

TOEFL には PBT (Paper Based Test) と iBT (Internet Based Test)の2種類があります。
昔はCBT (Computer Based Test)というのがありましたが、iBT の導入とともに廃止されました。


私はPBTは受けたことがないので、iBTの説明のみになりますが、

iBTはパソコンを使って試験をおこない、Reading, Listening, Speaking, Writingの4セクションがあります。
各セクション30点ずつで、全部で120点満点です。
大体全部で4時間ぐらいかかる、長丁場のテストです。。根気がいります。

しかし、留学生である限り、母語が英語でない限り、TOEFLというのは避けては通れない道!

低くて最低条件に満たなければそれだけで出願できないこともありますから
(少しの差なら、案外頼み込めばOKだったりするらしいですが)

高い点数をとっておくに越したことはありません。

早めに自分に必要な点数をクリアできるように準備をしましょう。


学校によっては、セクションごとに必要点数を指定しているところもあります。
たとえば、TA を希望する場合は、 Speakingセクションで一定点数(25点など)を越えていることが望まれます。
(規定の点数に満たない人のために特別授業をするなど救済措置を設けてくれているところもあります)
全体がよければそれでいい、というわけにはいかないのも悩ましいところですね…



ということで、

私はTOEFLは毎回あまり勉強せずに受けていたため
残念ながら「点数アップのための勉強方法」を提案することはできないのですが

ここでは私なりに考えた iBTを受けるに当たってのコツを披露しようと思います。
「本番で気をつけること」という程度のものです。


ではでは、私が気をつけたポイントをまとめていきます。


Reading

最初の画面は 読まずにスクロール→NEXT をオススメします。
読んでいたらとても時間が足りないので、問題を解きながら読むのが効率よいと思います。

あとは基本かもしれませんが、分からない単語でつまずいてる暇はありません。読み飛ばしましょう。

そのためには、TOEFL頻出単語帳を暗記するのもいいですが、
文脈から言葉の意味を推測するスキルも普段から鍛えておくのが大事です。


Listening

これに関しては、なかなか「本番だけ気をつけるコツ」とは言えませんが、
メモは勿論、簡潔に。手を動かすだけじゃなくて覚えながら聞きましょう。

リスニング力をアップするには、勿論普段から英語に聞きなれることが大事です。

インプットは大量に!これは基本です。

長期計画ではありますが、自分の好きなものでどんどん英語を取り込むことが効果的です。
私は音楽と映画で勉強しました。

たとえば、映画やドラマが好きな人なら、

「字幕なしで見て、分からないとこは分かるまで何回も巻き戻して見る」

という方法はかなり耳が鍛えられます。

いきなり字幕なしで見るのに抵抗があるなら
日本語字幕→英語字幕→字幕なし、と段階を踏んでもいいかもしれませんが、
荒療治って結構効くんですよ。


Speaking

私は3回TOEFLを受けましたが、4回ともSpeakingが一番点数が悪かったです。
博士出願の際に受けたときも、Speakingの点数は24点止まりでした(留学前よりは上がりましたが)。

15秒やら30秒で話をまとめろなんて、鬼ですよね。
メモをとれる時間すらほとんどないですし、
考えながら喋れる人じゃないとできないのではないかと思います。
これはネイティブにとっても難しいらしく、
単なるスピーキング能力以上のことが求められるセクションです。
練習あるのみ、なんでしょうね。

ただ、ひとつ言えることは、問題で使われた表現を覚えておくと答えやすいということ。

それから、どうやら、意見がきちんとまとまってなくても、
とにかく思いつく限り、時間いっぱい使って喋った方が得点はとれるらしいです。
また、細かい発音・文法を気にして喋れないよりは、
多少間違っててもとにかく喋ったほうがいいみたいです。

とはいえ、緊張してるとなんらかの拍子に詰まってしまい前に進めなくなりますから(経験アリ)
なるべく肩の力を抜いて、失敗してもいい、ぐらいの気持ちで臨んだほうがいいかもしれません。


Writing

キーワードは3つです。

『結論・段落・接続詞』


結論

最初と最後に結論(自分の意見の立場)を書く。
全く同じ表現を繰り返しても大丈夫です。余裕があれば言い換えましょう。
結論を書いてしまってから中身を埋めましょう。
自分の意見を述べるような問題の場合、その意見を裏付ける理由が2つ以上あると良いらしいです。

段落 

段落は必ず分けること。段落がないとエッセーとは言えない、と聞いたこともあります。
段落を分けると構成が分かりやすくなるのです。次の「接続詞」にも関わる部分です。

接続詞

なるべく使って、論理的に、分かりやすく話を展開できるように心がけましょう。
例えば、

段落の最初: First(ly), Second(ly), Third(ly)...
順接: Therefore, Hence, Thus
逆説: But, However, Nevertheless
理由: Because, The reason's why...

他にも Moreover(その上)、on the other hand(一方)、while(~する一方で)、by contrast(反対に)、
などを知ってると表現が広がると思います。

それから、Writingセクションでは、2問のうち1つが、長文とリスニングが組み合わさった問題なのですが
そこではSpeakingと同様、出題内容(音声と文章どちらとも)で使われている表現を上手く流用すると、ミスが少なくて良いです。
特に長文の方は解答中も読めるので、真似するのに越したことはありません。


こんなとこでしょうか。また思いついたら随時追加していきます。

博士課程まで待つメリット

学部卒で留学するメリットについては「学部卒で飛び出すメリット」で書きました。

一方、私は準備段階や、日本国内の大学院で教授や先輩と話したこと、自分で実際にアメリカでの留学生活を送った上で、博士過程に入るまで―あるいはある程度日本での大学院過程を経験するまで―留学するのを待つ、という選択肢の利点があることも理解しています。

博士まで待つ、つまり言い換えれば、日本の大学院である程度学んでから留学する。
これにはいくつか利点があります。

まず、1つ目は、単純に準備期間に余裕がある、という利点です。
進学準備自体もそうですし、英語で苦しい思いをする前に、日本である程度研究を確立できます。
(勿論、逆に修士で出られれば早めに英語に慣れることができる、とも言えますが)。

2つ目は、奨学金がとりやすいことです。
外部の奨学金の中でいい条件のもの(例えば、授業料・生活費ともに支給されるもの)は、「日本の大学院に在籍していること」が条件になっているものが多いです。学部卒で飛び出そうとすると、必然的に選択肢が狭まってしまうことになります。
また、日本である程度修士課程での研究を終えていたり、博士の途中であれば、「何を研究するか」というのがスポンサー側に伝わりやすいですから、やはり勝ち抜ける確率が高くなります。
また、PhD課程に入りやすい=学校側からの奨学金が出やすい、ということになります。


3つ目は、日本国内に人脈が作れることです。
就職を考えたときに、やっぱり日本に帰国されることを考える方も多いと思います。日本も競争率が激しいですが、アメリカも競争率は激しく、外国人であることでハンデも大きくなってしまうからです。
そういうときに、「コネ」というと少し聞こえが悪いかもしれませんが、日本国内にサポートしてくれる人がいるのは心強いことです。
情報をくれたり、推薦をしてくれたりするかもしれません。
学問の世界も人間関係が大事、とはよく聞きますので、日本・アメリカ両方に人脈が作れるというのは、日本で大学院に通う大きな利点だと思います。

4つ目は、日本と海外の大学院を比較できること
日本と海外でどうしてこんなに大学院でのサポートが違うのか、日本の弱み、あるいは強みは何か。
それぞれの土地で教授がどのように立ち振る舞ってるか。
将来自分が研究職につくときにオプションが増えますし、どの国で仕事をするか考えるための判断材料が得られるでしょう。

学部卒で飛び出すメリット

さて、アメリカの大学院に行くメリットは「なぜアメリカ?」書きました。
また、学部卒で入れる博士課程があることは「アメリカ大学院のシステム」に書きました。

経済的な理由、研究分野や授業の魅力など、私にとってアメリカに来ることが大事であったのは確かですが、
結局私は、当初希望していた「博士課程」には入れず、修士課程にしか合格できませんでした。

また、結果的にfellowshipもいい条件でとれましたが、それもどうなるか最初はわかりませんでした。
一般的に、修士では博士よりfellowshipなど奨学金の類がもらいにくいのは前述したとおりです。
日本で修士課程に行ってからアメリカの博士課程に応募すれば、アメリカの大学からもらえるものだけではなく、フルブライトなど、外部の団体でも応募できる幅は増えます。

最終的に全て「めでたく」決着がついてよかったとはいえ、
日本の大学院も受かっていたにも関わらず、
なぜとことん、修士から留学することにこだわったのか。

少し別の角度から当時の自分のことを考えてみました。

それはやっぱり、ドクターでアメリカに行くことを見据えていたからです。

人文科学系でアメリカの大学院が高く評価されていることは以前も書いたことがあると思います。
私は遅くてもドクター(博士課程、PhD課程)ではアメリカに来たいと思っていました。

勿論、日本でいい大学院にいけば、それなりの情報はありますし
アメリカの先生と繋がりがある日本の先生もたくさんいます。
現に、ドクターからアメリカに来られる日本の大学院生の方は意外といるもんです。

しかし、やっぱりアメリカ国内に比べると情報量は全く違うと思います。
アメリカにいれば学校でも情報は入るし、学会に行けば自分の分野の研究者に会えますし、
教授陣の人脈だって全然違うでしょう。

最終的な目標がアメリカなのだから、
もし可能ならば早めに行って、次に進むときの可能性を広げておきたい、と思ったのが理由です。

これは、大学でお世話になっていた先生にもアドバイスされたことです。
その当時、1校だけ、修士課程での合格しかもらってなくて、
この先他から合格が出なかったらどうしよう、と悩んでいた私に、
どうせ博士でアメリカに行く(行ったほうがいい)のだから、とにかく早めに出なさい。
やっぱりアメリカ国内にいるだけで全然情報量が違うから、遥かに有利なはずだ。
と後押ししてくれたのです。


実際にこちらに来て、情報量の違いに愕然としました。
例えば、出願前、私は日本国内で、必死でインターネットであちこち飛び回って進学先の情報を集めましたが、
こちらの言語学科の掲示板には、アメリカ国内の大学院課程のポスターがいっぱい貼ってあります。
学部での専攻が違ったとは言え、
「どの大学院がいいのだろう、どこで勉強できるのだろう」
と私があんなに悩んで、時間を費やして集めた情報よりもさらに有用な情報が、
こちらの学部生であれば、ポスターとして掲示板に貼ってあって、簡単に手に入るんです。

それに気づいたときは、「ああ、こっちに出てくる決心をしてよかったなぁ」と思いました。


逆に言いますと、最終的に日本の大学機関で就職することを考えると、
日本での人脈が大切になることも多々あります。
なので、そちらのほうの準備も自分なりによく考えましょう。
これは「博士まで待つメリット」に詳しく書いてあります。


追記:学部卒で留学すれば、早めに英語での学生生活、研究生活に慣れることができる、というのもメリットです。

アメリカ大学院のシステム

さて、肝心の大学院課程についてですが

アメリカと日本ではちょっとした違いがありますので、説明しようと思います。

私もまだまだ勉強中なので、間違いなどあれば教えて下さると嬉しいですm(_ _)m



日本の大学院では、学部を卒業したあとに

修士課程2年間で修士号を取得、

その後博士課程3年間で博士号を取得。

と言った流れが通常となっています。

(勿論、もっと長くかかる場合もあります…特に博士号は)





アメリカでは、このように博士課程の前段階として修士課程を修了した場合に授与される学位を

terminal Master's degree と呼びます。

人文科学系の場合は terminal M.A. 自然科学系の場合は terminal M.S. ということが一般的です。

MAとは Master of Arts, MSとは Master of Science の略です。

このほかにも工学系の M.Eng = Master of Engineering などいろいろな Master's degree があります。

よく聞く MBA というのは、Master of Business Administration の略です。

(同様に BA とは Bachelor of Arts, BS とは Bachelor of Science の略です)

ちなみに、研究をしなくてよい、つまり修士論文を書かなくてよい Master's program も存在します。
ただし、その場合は卒業試験のようなものがあるはずです。




一方で、アメリカには、学部卒業後すぐに5年間のPh.D.課程に進学するオプションもあるのです。

これは最近日本でも、一貫制博士課程として設けている学校もあるようですが、まだまだ少数派です。

このように5年間のPh.D.課程に行った場合にも修士号はもらえることもあるようですが、

この場合は non-terminal Master's degree

あるいは Master's degree en route などと呼ばれ、

修士号自体がゴールではなく、博士号をとるためのステップの1つにしか過ぎません。


ちなみに、前述の MA, MS などと違って、博士号の場合にはどの分野でもPhDが授与されることが一般的です。

これは Doctor of Philosophy の略です。

この哲学とは、広く学問一般を指しています。哲学は学問の祖とも言いますからね。


もっとも最近は、教育学のように専門職学位を授与する分野の場合は、

Ed.D. (Doctor of Education) などの違う名前の博士号を授与する場合もあります。


Doctorate, Doctoral degree などはそれらの博士号全体を指す言葉として使えますね。



ただし、学校によっては、5年制Ph.D.課程がなく、

Ph.D.課程に進むには修士号を持っていることが必須条件であるところもあります。

つまり、このような学校では原則としては、学部卒業後にいきなり Ph.D.課程に入ることはできないわけです。




私が知っている限りでは、有名私立大学や上位の州立大学ならば、

5年制Ph.D.課程があるところが殆どです。

勿論、financial aid もしっかりしていて、理系ばかりでなく文系もフルサポートがつくことが多いようです。


研究に専念したい人にとって、これほど魅力的な選択肢はないというのは想像できるでしょうか?




5年制のPh.D.課程がある学校の中には、terminal Master's program を併設しているところもあれば、

「MAはありません。Ph.D.課程しか用意してません。」というところもあるので、

自分の進路に合わせて適したプログラムを選ぶことが重要です。



5年間のPh.D.課程があるなら、terminal Master's program の有無は関係ないのでは?

と思うかもしれませんが、Master's program に一度入ったほうがいい場合もあるのです。

例えば、専門が変わってしまう人なんかは、そうすることを勧められるばあいもあります。

これは最後にもお話します。









研究のために大学院留学する日本人の学生の多くは、

修士号を日本でとって博士課程から留学する人が大多数です。

というのも、5年制Ph.D.課程は、学部卒の日本人が入るのはなかなか難しいんだそうです。

ですから、日本国内の修士課程で専門的知識をつけ、ある程度の研究業績をつける方が有利なのだと思います。



そんな中、私は、奨学金の関係などもあり、学部卒ですぐPh.D.課程に入ることを希望していました。

難しく少数派なのは分かっていたけれど、頑張ってみようと思ったんです。

しかし、学部の頃の専門と大学院で希望していた専門が異なっていたため(全く関連しないわけではありませんでしたが)、

事前に相談した相手方の先生には、

「アメリカでも日本でも、どこかで先にこの分野で修士号をとったほうがいい」とアドバイスを受けました。

成績表の単位取得科目や、論文(提出する場合)の内容などから判断するようです。



特に何も相談なく Ph.D. にぶつかっていったところは、全部不合格になりました。

これには上記の理由以外にも、

GREの点数が低かったとか、志望文があまりよくなかったとか、他にも理由があると思いますが

(しかも、難関校のPh.D.課程にばかり出しましたし…)

やはり専門分野が合わなかったというのも大きかったのではないかと思います。



ちなみに、terminal Master's program が併設されているプログラムなら、

格下げというと表現が悪いですが、Ph.D. の代わりに Master's の方に入学許可してくれることもあるようです。

実は私が今回留学する大学院も、当初はPh.D.希望だったのですが、MA で入学許可が下りたんです。

とはいえ、私の場合はfinancial aidがもらえなかったら完全にアウトだったんですが、なんとかもらえることになったので…


MA でワンクッション置くのは、financial aidが出にくい(あるいはfinancial aidはあっても条件が悪い)ことや、時間がかかるといった難点もありますが

基礎知識をきちんとつけること(研究分野が完全に一致し、学部でしっかり勉強してた人などは問題ないと思いますが)

英語での授業環境に慣れること、などを考えると結果的に良かったのではないかと私も周りも思っています。

実際に2年間を終え、無事博士課程の進学が決まった今では、2年前は何もわからない状態だったということがよく分かります。

なぜアメリカ?

さて、「なぜ海外?」にて、海外の大学院に行くメリットについて

私が注目した点を紹介しました。


実は、私は当初、カナダやイギリス、他のヨーロッパの国も候補に入れて考えていました。

しかし、最終的に出願するときには、アメリカに絞りました。

システムの違う複数の国に出願するよりも力を注げると考えたからです。



なぜ他の国にしなかったのか?

消極的理由をあげれば、ヨーロッパ各国は、言葉の壁。

勿論英語も通じるとは思いますが、生活などを考えると、やはり英語圏の方が無理がないと考えました。

イギリスも魅力的でしたが、留学生は奨学金が得られにくいというのが引っかかりました。

カナダは結構有力候補ではあって、アメリカとカナダだけなら行けるかな、とも思ったのですが、
志望校を絞るときに自然に除外という流れになりました。


しかし、研究分野だけを考えれば、私にとってそれらのアメリカ以外の国はとても魅力的でした。

研究の応用面を見れば、アメリカよりも成功している部分もあったからです。


それでもアメリカにしたのは、以下のようなメリットが考えられたからです。
  • なぜ海外?」で説明したようなfinancial aidがある
  • 大抵の分野で研究水準が高く学問の中心地である
  • 学校数が多くて選択肢が豊かである
  • 世界各国から熱心な研究者や学生が集まっている
  • 他の国に比べて比較的情報が多い、
これらの理由は相互に関係しているのは想像に難くないと思います。
結局は、いい学校・いいプログラムが沢山ある!ということです。

やはり、学問的に強い上に、というか、強いからこそなんですが、

お金がかからない、それどころかもらえる!
(生活費なども面倒を見てもらえる)

というのは、一番魅力的かもしれません。
もちろん、上手くいけば、ですけれど…


それから、もともと私は、アメリカの大学で少し勉強させてもらったときから
「この国でもっと学んでみたい」と思っていたのも理由の1つです。

しかし、何せお金もないし、いつか行けるのかな~。。と諦めモードだったんですが
今回大学院に入れればその夢も叶って一石二鳥、と言う部分もありましたね。


ちなみに、TOEFLやGREのスコアレポート代はかかるものの、各校の受験料は日本に比べると格安です。

UC系列や有名私立などで$80~100、普通の州立なら、$50~60!!

日本の受験料の相場から考えると、信じられないですよね。

なので、いくつか受けておいて、プログラムや合格条件のいいところを選択する、ということも可能なわけです。


それから、アメリカはオンラインで出願できますし、

他の国でもそういうシステムを取り入れているところは多いみたいです。

日本はまだ未整備ですけど、日本へ来る留学生のためにも、早くそうなることを願っています。



以上、「なぜアメリカ?」でした。

なぜ海外?

さて、大学院留学に少しでも興味がある人にとって

気になるところはやっぱり

なんで海外の大学院がいい(と思った)の?

ということかと思います。


なぜ私が海外に行きたい!と思ったかと言うと

やはり第1は 研究のため です。

私の関心・興味のある研究分野は、日本よりも欧米諸国の方が遥かに進んでいるのです。
研究がしたい一心で進学を目指した私にとって、これは重要ファクターです。

例えばこれが工学系の分野であれば、日本は海外に引けをとらないでしょうから
場合によっては日本で研究を続けた方がいい場合も充分にありえると思います。

しかし、人文科学・社会科学系分野で研究職を目指す人にとっては
海外での研究経験というのが経歴として非常に重要になるようです。
「アメリカに行け」「イギリスに行け」というのはよく聞きます。
それは、海外生活や世界各地からの留学生との交流を通して学問においても語学力においても海外に通用する人材となるという目的もありますが、
人文科学・社会科学系分野の研究に対するサポートが日本よりもしっかりしていることも関係しているのだと思います。

一般企業への就職では、果たして有利になるかどうか、何とも言えないのですが
MBA留学などをされている方は比較的多くいらっしゃいますよね。


もう1つ大きな理由としては 学費 です。

お金の話なんて!!と思われるかもしれませんが、結構重要ではないですか?

日本は、学費自体はアメリカに比べると安いですが、とにかく大学院生に対する国や学校からの支援が整っていません。トップ校ですら、そうです。
本当に政府が全力をあげて支援してるようなプロジェクトに参加しているような研究室やほんの一握りの人しか援助はありません。給与の奨学金もかなり限られています。

つまり、親に払ってもらったり、自分で払うことになる可能性が高いということです。

しかし、裕福でない家庭に限らず、「大学からは自立せよ」と言われる学生さんも結構いますし
就職せずに大学院となると、親の脛をかじるのも憚られる人はさらに増えると思います。

でも、勉強・研究をしながらアルバイトをして自力で通うというのは、かなり大変で
特に生活費・学費両方となると死にものぐるいだと思います。(※)


しかし!!

海外では必ずしも同じ状況ではないのです。国や学校からのサポートが日本とは全然違います。

例えばスウェーデンやドイツでは、大学も大学院も、学費は無料だそうです。
しかも、外国人にも適用してくれるそうです。
(ドイツは最近制度が変わってしまって、州の方針によるみたいですが…)


対照的なのはアメリカです。

大学の学費が高いのは有名ですが(州立でも外国人だと高くなりますよね)、
大学院でもまともに学費を全部払おうとすると、莫大な金額が必要です。

しかしその代わりに、financial aid(財政援助)がとても充実しています。

例えば、比較的上位の学校のPhD課程であれば、授業料免除とfellowship(奨学金)などがもらえて、
実質「学費無料」なところばかりです。

MAやMS(修士→詳しくはこちら)だとしても、出願のときにいいアプリケーションだと認めてもらえれば、
授業料、生活費などをカバーしてくれるfellowshipを1年目からもらえる場合もあります。

というのは、アメリカでは大学院生は大事な研究要員、働き手だからなんです。
勉強できる上にお給料までもらえるなんて、素晴らしいじゃないですか!


さらに、上記のように上手くいかない場合でも、
TAやRAとして働く(多くは2年次から)オプションのある学校が多いです。

仕事が加わるので勉強は多少大変になりますが、
授業料を免除され、その上にお給料がもらえる、という条件のところが比較的多いです。
日本の大学でいうTAとは格が違います。こんなに割のよいアルバイトはありません。
(しかも実はアルバイトではなく、ちゃんと「働いてる人」と認めてもらえることが多いです。)
しかも、実際に就職するときに必要な経歴になってきます。

ただし、注意が必要なのは、援助がしてもらえるかどうかは学校によりけり、というところです。

やはり比較的実績のよい学校ではないと、学生にお金をあげることは出来ないようですし、
全体的には州立よりも私立の方が財源が豊かなようです。

また、現在のように不況だったりすると、
お金が足りなくて、学校側が学生を採りたくても採れない、なんてこともあるみたいです。


このような financial aid は、自然科学系のプログラムの方が圧倒的に充実しています。

また、法や経営などの専門職大学院では financial aid はあまり期待できないと思います。


ですから、financial aidをアテにしてアメリカの大学院を目指す場合には
自分が受けるプログラムがどのようなサポートをおこなっているかをきちんと把握し
相手が「この学生がほしい」と思えるようなアプリケーションを提出できるようベストを尽くすことが大事です。
この辺りについては追々詳しく説明します。




カナダについては情報不足ですが、まともに授業料を払うことを考えると、アメリカに比べると大分安いみたいです。
また、奨学金制度も、アメリカよりも選択肢は少なくはなると思いますが、ほぼアメリカ並みの制度があるようです。


残念ながらイギリスは、アメリカに比べると留学生はほとんど奨学金のオプションがないようです。

しかしイギリスやオーストラリアが断トツに強い研究分野もありますし、
日本国内の制度を利用する手もあります。

また、1年で修士を終えられるので、人によってはこれは大変な魅力だと思います。



さて、では数あるオプションの中でなぜ私がアメリカを選んだのか…についてですが、

長くなってしまったので、続きは「なぜアメリカ?」をご覧下さい。


※渡米後、友人に日本の大学院の状況を話したら、「大学院に通うのにお金を払わないといけないなんて考えられない!」とカルチャーショックを受けていました。そういう世界があるのです。