2011年5月25日水曜日

なぜ海外?

さて、大学院留学に少しでも興味がある人にとって

気になるところはやっぱり

なんで海外の大学院がいい(と思った)の?

ということかと思います。


なぜ私が海外に行きたい!と思ったかと言うと

やはり第1は 研究のため です。

私の関心・興味のある研究分野は、日本よりも欧米諸国の方が遥かに進んでいるのです。
研究がしたい一心で進学を目指した私にとって、これは重要ファクターです。

例えばこれが工学系の分野であれば、日本は海外に引けをとらないでしょうから
場合によっては日本で研究を続けた方がいい場合も充分にありえると思います。

しかし、人文科学・社会科学系分野で研究職を目指す人にとっては
海外での研究経験というのが経歴として非常に重要になるようです。
「アメリカに行け」「イギリスに行け」というのはよく聞きます。
それは、海外生活や世界各地からの留学生との交流を通して学問においても語学力においても海外に通用する人材となるという目的もありますが、
人文科学・社会科学系分野の研究に対するサポートが日本よりもしっかりしていることも関係しているのだと思います。

一般企業への就職では、果たして有利になるかどうか、何とも言えないのですが
MBA留学などをされている方は比較的多くいらっしゃいますよね。


もう1つ大きな理由としては 学費 です。

お金の話なんて!!と思われるかもしれませんが、結構重要ではないですか?

日本は、学費自体はアメリカに比べると安いですが、とにかく大学院生に対する国や学校からの支援が整っていません。トップ校ですら、そうです。
本当に政府が全力をあげて支援してるようなプロジェクトに参加しているような研究室やほんの一握りの人しか援助はありません。給与の奨学金もかなり限られています。

つまり、親に払ってもらったり、自分で払うことになる可能性が高いということです。

しかし、裕福でない家庭に限らず、「大学からは自立せよ」と言われる学生さんも結構いますし
就職せずに大学院となると、親の脛をかじるのも憚られる人はさらに増えると思います。

でも、勉強・研究をしながらアルバイトをして自力で通うというのは、かなり大変で
特に生活費・学費両方となると死にものぐるいだと思います。(※)


しかし!!

海外では必ずしも同じ状況ではないのです。国や学校からのサポートが日本とは全然違います。

例えばスウェーデンやドイツでは、大学も大学院も、学費は無料だそうです。
しかも、外国人にも適用してくれるそうです。
(ドイツは最近制度が変わってしまって、州の方針によるみたいですが…)


対照的なのはアメリカです。

大学の学費が高いのは有名ですが(州立でも外国人だと高くなりますよね)、
大学院でもまともに学費を全部払おうとすると、莫大な金額が必要です。

しかしその代わりに、financial aid(財政援助)がとても充実しています。

例えば、比較的上位の学校のPhD課程であれば、授業料免除とfellowship(奨学金)などがもらえて、
実質「学費無料」なところばかりです。

MAやMS(修士→詳しくはこちら)だとしても、出願のときにいいアプリケーションだと認めてもらえれば、
授業料、生活費などをカバーしてくれるfellowshipを1年目からもらえる場合もあります。

というのは、アメリカでは大学院生は大事な研究要員、働き手だからなんです。
勉強できる上にお給料までもらえるなんて、素晴らしいじゃないですか!


さらに、上記のように上手くいかない場合でも、
TAやRAとして働く(多くは2年次から)オプションのある学校が多いです。

仕事が加わるので勉強は多少大変になりますが、
授業料を免除され、その上にお給料がもらえる、という条件のところが比較的多いです。
日本の大学でいうTAとは格が違います。こんなに割のよいアルバイトはありません。
(しかも実はアルバイトではなく、ちゃんと「働いてる人」と認めてもらえることが多いです。)
しかも、実際に就職するときに必要な経歴になってきます。

ただし、注意が必要なのは、援助がしてもらえるかどうかは学校によりけり、というところです。

やはり比較的実績のよい学校ではないと、学生にお金をあげることは出来ないようですし、
全体的には州立よりも私立の方が財源が豊かなようです。

また、現在のように不況だったりすると、
お金が足りなくて、学校側が学生を採りたくても採れない、なんてこともあるみたいです。


このような financial aid は、自然科学系のプログラムの方が圧倒的に充実しています。

また、法や経営などの専門職大学院では financial aid はあまり期待できないと思います。


ですから、financial aidをアテにしてアメリカの大学院を目指す場合には
自分が受けるプログラムがどのようなサポートをおこなっているかをきちんと把握し
相手が「この学生がほしい」と思えるようなアプリケーションを提出できるようベストを尽くすことが大事です。
この辺りについては追々詳しく説明します。




カナダについては情報不足ですが、まともに授業料を払うことを考えると、アメリカに比べると大分安いみたいです。
また、奨学金制度も、アメリカよりも選択肢は少なくはなると思いますが、ほぼアメリカ並みの制度があるようです。


残念ながらイギリスは、アメリカに比べると留学生はほとんど奨学金のオプションがないようです。

しかしイギリスやオーストラリアが断トツに強い研究分野もありますし、
日本国内の制度を利用する手もあります。

また、1年で修士を終えられるので、人によってはこれは大変な魅力だと思います。



さて、では数あるオプションの中でなぜ私がアメリカを選んだのか…についてですが、

長くなってしまったので、続きは「なぜアメリカ?」をご覧下さい。


※渡米後、友人に日本の大学院の状況を話したら、「大学院に通うのにお金を払わないといけないなんて考えられない!」とカルチャーショックを受けていました。そういう世界があるのです。

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