2011年5月25日水曜日

GRE

大学院に出願するにあたって、TOEFL以外にもうひとつ大事なテストがあります。

それが GRE です。

GREとは、Graduate Record Exam の略。

アメリカ(ときどきカナダも)の大学院に進学するにはこれを受けなければなりません。

強いて日本風に言えば、センター試験の大学院生入試バージョンです。

法科大学院に入るための適性検査とも性質が似ているかもしれません。


ちなみに、これの大学入試バージョン(つまり日本のセンター試験に相当するもの)がSATやACTですね。

名前は失念しましたが、ヨーロッパではまた独自に同じような試験をおこなっているはずです。




GRE には、GRE General Test と GRE Subject Test があります。

General は全員が受ける共通試験、Subject は専門知識を問う試験です。


General は、Verbal, Quantitative, Analytical Writing の3セクションに別れています。

Verbal は語彙、Quantitative は数学、Analytical Writing は小論文です。


Subject には、数学、物理学、生物学、心理学、化学などなどがあります。

Subject の受験が必要ない学部学科もありますが、理系などは必要なところが多いようです。

志望校の募集要項をしっかり確認してください。



GREは、TOEFLやTOEICと同じETCという会社が作っていて、日本でも受けられます。

GRE General の方は、全員一斉に同じ日に受けるセンター試験とは違って、

テストセンターでほぼ毎日おこなわれていて、自分が都合のいい日に予約して受けられます。

(ただし、1ヶ月に1回、1年に5回の上限があります)。

Subject の方は、General よりも受験機会がぐんと減るので、注意しましょう。




私は Subject は受験しなかったので、ここから先は General についての説明になるのですが、

このGRE、何がきついかと言うと、やっぱり本場のアメリカの学生と同じ土俵だということ。

留学生のみが受けるTOEFLとは違って、難易度も格段に難しくなります。

というか、比べものになりません。


まず、Verbal の単語が、見たことないような単語がいっぱいなんです。

アメリカの友人も苦戦していたぐらいで、私は最初「これ本当に英語?」って思いました(笑)

こればかりは TOEFL と違って勉強したのですが、そんなふうに知らない単語が果てしなくあるため、

数ヶ月の勉強ではなかなか点数アップには繋がりませんでした。もっと前から準備すればよかったんですけどね。

800点満点中、アメリカの学生で相場は自然科学系で400点ぐらい、

人文科学系だともう少し高い点数が要求されて、500~600点だそうです。

この点数に達するには、頻出単語を4000語は覚えないと駄目だとか…気が遠くなります。

ちなみに私は修士出願の際はお恥ずかしながら300点台でした。PhDに入れなかったのはこの点数の影響もあるかと思います。


日本人にとって有利なのは、Quantitative です。

日本の学校数学の水準が高いのはご存知ですか?中学校レベル、せいぜい高校受験レベルの問題です。

勿論、問題が英語で出されているのは難点ですが、数学用語の英語さえチェックしていけば問題ありません。

特に、理系出身の人なら、朝飯前の難易度だと思います。

800点満点ですが、早とちりやケアレスミスをしないよう注意して解けば、満点はとれると思います。

日本人でQuantitative で満点をとってる人は結構多いようです。私も2回とも満点でした。



Analytical Writing は、TOEFLのWritingの難しいものと考えて下さい。論理的思考が試されます。

出題自体は、Verbal に比べるとまだ人道的でしたが、最低基準は厳しいと思います。

こちらは800点満点ではなく、6.0点満点で、0.5点刻みで採点されます。

とにかく TOEFL と同じ要領でやってみましたが、TOEFLでは28点とれたのに、

こちらでは半分しかとれませんでした。

ネイティブ対象のテストなので当たり前と言えば当たり前ですが、難しさが伝わるでしょうか。

昔は Analytical という名前で論理パズルが出されていたようで、ぶっちゃけ私はそっちのほうが有り難かったです。。
古い問題集の中にはAnalytical Writing の問題を収録してないのもありますので、気をつけてください。




こんなふうに頭を痛ませる存在であるGREですが、留学生に関しては、扱い方は学校それぞれです。

留学生でもGREの点数をしっかり考慮する

という学校もあれば

留学生の場合はTOEFLの点数を重視する、GREはあまり気にしない
(まあ、つまり、TOEFLはしっかり点数をとらないといけないということですが)

という学校もあります。嬉しいことに。

特にVerbalの点数は、留学生にとって難しいというのはある程度分かってるみたいです。

また、GRE Subject が必要な分野では、Subject の点数のほうがずっと重要だそうです。


さらに、出願書類を総合的に判断されるので、GREが悪いからと言って駄目とは限りません。

志望文や推薦文で挽回することも充分に可能です。

学校によっては出願の際、「GREはあなたの本当の能力を反映していると思いますか」という記入欄があるところもあるそうです。

ただ、競争率が高いところなどはGREの点を足切りに使うこともあるようなので、点数が高いに越したことはないのは正直のところ。


もちろん、充分に通用するような点数をとれるよう勉強することも大事ですが、

志望校が決まったら、留学生のGREの点数をどの程度重視するのか、学校側に一度聞いてみてもいいと思います(ウェブサイト等に既に書いてあるところもありますが)。

また、一般的な対策としては、Verbalの点数の低さに気をとられすぎず、Analytical Writingのトレーニングに重点を置いたほうがいいのかな、と私は思いました。



日本はまだまだGREの参考書が少ないです。

英語ではいっぱい出ていますが、やっぱりいくら大学院で英語が必要になるとは言え、
効率が問われるテスト勉強で、自分の母語以外の言語を使って勉強をするというのは大変ですよね。
単語リストの和訳からしていかないといけないという…(私の場合は日本語で覚えた方がずっと頭に入りやすかったです)

どうにか状況が改善しないものかな~と思います。

私が使った参考書についてはこちらで紹介しています。

Quantitativeについては、英語の数学用語だけ覚えて、高校受験程度の問題集で基礎をしっかり抑えれば問題ないと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿